【石垣】米海軍のミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」(9580トン)が11日に石垣港に寄港する計画について、米側が小型船接岸のためクルーズ船バース岸壁の使用許可を代理店を通じて市港湾課に申請したことが8日、分かった。
駆逐艦の入港、接岸については喫水(船底から海面までの長さ)が深いため、市は入港を不可とした。だが、関係者への取材で、駆逐艦は沖合停泊し、小型船を用いて乗員らの上陸を計画していることが判明した。
これを受け、全日本港湾労働組合(全港湾)沖縄地方本部(山口順市執行委員長、約1千人)は全面ストライキの方針を打ち出すなど反発が広がっているが、米側が小型船への乗り換えによる寄港予定を維持していることが明らかになった。
申請は7日に提出。市港湾課は米側が「上陸する意思がある」と受け止めている。岸壁使用申請は必要な書類が整っておらず、市は受け付けられないとして「保留」した。
全港湾沖縄地本の山口執行委員長は8日、琉球新報の取材に11日朝から石垣港と那覇港で全面ストライキを実施すると明言した。 (照屋大哲、吉田健一)