沖縄県は25日、保育士の確保に向けて、国家戦略特区制度を活用して、高校卒業後に保育に従事している人の保育士受験資格の特例を創設するよう国に提案した。
実現すれば、現在の3年より1年早く受験が可能となり、受験機会の拡大によって新規保育士の確保が見込めるという。
現在の制度では、大学、短大、専門学校に通っている場合は、年度中に卒業や一定の単位を修得する見込みのある人は保育に関係がない専攻でも在学2年目で受験ができる。
一方、高校卒業後に保育園で保育士の補助などで働いている人は、勤務開始から3年目以降しか受験ができないことになっている。
保育士試験は複数科目のうち合格した科目を3年間持ち越すことができるため、ヒアリングした現場からも早期の受験を可能にしてほしいと要望があったという。
県によると、2023年度の県内の保育士試験受験者数のうち、高卒で保育園勤務を経て受験した人は延べ約100人いた。
(沖田有吾)