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米軍、トマホーク訓練公開 自衛隊の反撃能力に活用


米軍、トマホーク訓練公開 自衛隊の反撃能力に活用 報道陣に公開された、米駆逐艦「マッキャンベル」に搭載されている巡航ミサイル「トマホーク」の垂直発射装置=28日午後、神奈川県の米海軍横須賀基地
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信社

 在日米海軍は28日、神奈川県の海軍横須賀基地で、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の自衛隊への導入に向けた訓練を一部メディアに初めて公開した。日本は2025年度にトマホークの配備を始め、他国領域のミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)に活用する予定だ。

 視察した米国のエマニュエル駐日大使は、今回の訓練に関し「日米の抑止力と、太平洋地域での作戦の信頼性を高めるために必要なことだ」と記者団に強調。4月10日にワシントンで開く岸田文雄首相とバイデン米大統領による首脳会談で、反撃能力を巡る日米協力も議題になるとの見通しを示した。

 トマホークの訓練は25~29日の日程で実施。28日は、座学を終えた海上自衛隊の隊員ら約25人が米駆逐艦「マッキャンベル」に乗艦した。ミサイルの運用を担う「戦闘指揮所」で、発射までの手順を扱うシステムの操作方法を学んだ。青い光に照らされる薄暗い指揮所で、スクリーンの前に座った海自の隊員は、機器を操作しながら米軍人に熱心に質問していた。

 米海軍は艦上にあるミサイルを発射する「垂直発射装置」にも記者団を案内し、ミサイルの能力をアピールした。

(共同通信)