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米軍が地質調査実施 伊江島補助飛行場 終了時期は未定


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 【東京】米軍嘉手納基地で5カ月連続のパラシュート降下訓練が計画されていることに関し、木原稔防衛相は18日の衆院安全保障委員会で、米軍が伊江島補助飛行場(伊江村)の滑走路改修に向けて地質調査をしていると明らかにした。新垣邦男氏(社民)への答弁。調査期間や改良工事の終了時期は明らかにしていない。防衛省担当者は取材に「詳細を公表できるよう米側と調整を進めている」と述べた。

 1996年の日米特別行動委員会(SACO)は伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練を実施するとし、嘉手納基地では原則実施しないこととしている。だが、防衛省は、19日の嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は「例外的な場合に当たる」として容認する考えを示している。

 木原氏は「米側は、飛行場の安定的な運用のために滑走路下の地質を調査している。この調査結果を踏まえて早急に工事計画を完成させ、日本側に提示したいと説明を受けた」と答弁した。その上で「細部について確認を進めており、日米間で調整が終わり次第、適切に示したい」と語った。

(明真南斗)