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裏金、少子化財源で舌戦 衆院3補選 中盤戦へ突入


裏金、少子化財源で舌戦 衆院3補選 中盤戦へ突入 島根1区の街頭演説に集まった大勢の人たち=20日午後、松江市(画像の一部を加工しています)
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 衆院3補欠選挙(28日投開票)は20日、中盤戦に突入し、与野党幹部らが自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件や少子化対策の財源を巡り舌戦を展開した。自民は唯一、候補を擁立した島根1区に小泉進次郎元環境相を投入し、1勝確保に躍起となった。3選挙区全てに候補を立てた立憲民主党の泉健太代表は長崎3区をてこ入れ。政治改革の実現を掲げ攻勢を強めた。
 小泉氏は松江市で街頭演説し「自民は政治資金規正法改正に向き合わないといけない。新しい自民をつくり上げる」と強調した。泉氏は長崎県大村市で記者団に「政治改革が前に進むか、停滞するかの大事な戦いだ。3補選で結果を出す」とアピールした。
 日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事は東京都内で演説。少子化対策に関し、公的医療保険料に上乗せして徴収する政府の財源確保策を踏まえ「実質増税だ。自民はパーティーを開いて裏金にしていたのに、保険料は上げる」と批判した。
 都内で無所属候補応援のため街頭に立った小池百合子都知事は、高校授業料の実質無償化など都の政策に触れ「東京都は子育てを応援する。国会でも展開してほしい」と訴えた。3補選を巡り、島根1区は自民、立民が対決。長崎3区は立民と維新の一騎打ちとなった。東京15区は計9人が立候補。立民、維新、参政党が候補を立て、無所属や諸派計6人が出馬した。