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市民団体と市議会野党 公道使用訓練 中止申し入れ


市民団体と市議会野党 公道使用訓練 中止申し入れ 公道訓練中止を求める申し立て書を石垣駐屯地の担当者(右)に手渡す市民団体の上原秀政共同代表(左)と藤井幸子事務局長=23日、駐屯地正面ゲート前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【石垣】陸上自衛隊石垣駐屯地が24日に予定する災害物資輸送訓練について「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」は23日、訓練中止を求める声明と申し入れ書を駐屯地担当者に手渡した=写真。担当者は井上雄一朗司令に伝えると答えた。市議会野党連絡協議会も同日、抗議声明を発表した。
 市民連絡会の上原秀政共同代表は「戦争を覚えているお年寄りがいる。こういう状況が悲しくさせるということを意識してほしい」と訓練をやめるよう求めた。
 野党連絡協議会は「本来は駐屯地内で訓練すべき」だと公道使用を批判。「災害訓練の名を借りた軍事訓練としか思えない。このような行軍を認めるわけにはいかない」と抗議した。
 また、市民連絡会も野党も21日にあった石垣島トライアスロン大会(同実行委員会主催)で、駐屯地の隊員が迷彩服姿で交通誘導などに関わったことを問題視した。
 駐屯地担当者は報道陣の取材に「実行委員会から依頼があり公務として70人の隊員が参加した」と答え、公務の際は服装が規定されているため、迷彩服で参加したと説明した。 (照屋大哲)