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核のごみ搬入や原発再稼働反対 札幌で「大行進」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の北海道への持ち込みや北海道電力泊原発(泊村)の再稼働に反対する「北海道大行進」が5日、札幌市中央区の大通公園で行われた。主催者によると約200人が参加し、「子どもたちに核のない未来を」などと訴えた。
 大行進は泊原発が停止した2012年5月から、コロナ禍を除いて毎年開催。泊原発に近い小樽市出身で札幌市内に住む90代の女性は、病気で脚を悪くしてからも通っている。「原発事故が起こったら、ニセコのジャガイモも小樽の海も全部だめになる」と、手押し車に腰かけて参加者に手を振り続けていた。
 北海道では寿都町と神恵内村で、核のごみ最終処分場の選定に向けた文献調査が進む。原子力発電環境整備機構(NUMO)は2月、両町村とも第2段階となる概要調査に進むことが可能とする報告書案を公表した。