有料

糸満市長選、告示まで1カ月 現職と3新人が出馬へ 沖縄


糸満市長選、告示まで1カ月 現職と3新人が出馬へ 沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 岩切 美穂

 【糸満】任期満了に伴い、6月9日告示、同16日投開票の糸満市長選は9日で告示まで1カ月に迫った。2期目を目指す現職の當銘真栄氏(58)、元県議で新人の上原正次氏(68)、前市議で新人の新垣勇太氏(39)、市議で新人の賀数郁美氏(40)の4人が立候補予定だ。各陣営は地盤固めや浮動票の取り込みに総力を挙げている。いずれの陣営も、政党の公認や推薦を受けず無所属で選挙戦に挑む構えだ。

 現職の當銘氏は、1期目で着手した南部病院跡地利用や真栄里物流団地整備、高嶺小移転改築の2期目での推進、実現を訴える。支える5人の市議らと共に、SNS発信も強化し、若年層や地盤の兼城地域以外での票の掘り起こしを図る。

 新人の上原氏は南部病院跡地利用における夜間救急センター整備や、企業誘致を掲げる。地盤である糸満の門中の縁を生かし、他地域での支持拡大も目指し企業回りや街宣に注力。市議補選に立候補する2人とも連携して選挙戦に挑む。

 新人の新垣氏は、市財政の再建と南部病院跡地利用への民間力導入などを訴える。5人の市議らの支援を得て、地盤の糸満を軸に西崎工業団地の企業回りを実施、SNSで政策を発信する。各地域で懇談会も開催し、高齢層の取り込みを図る。

 新人の賀数氏は「安全安心な子育てができる支援体制」を掲げ、第2子以降の保育料無償化やふるさと納税の拡充を掲げる。地盤の高嶺地域を軸に地域住民との意見交換会を通じて政策を練り、子育て世代を中心に幅広い層への浸透を図る。

 (岩切美穂)