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札幌延伸、30年度末困難


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 北海道新幹線の延伸区間「新函館北斗―札幌」を建設している鉄道建設・運輸施設整備支援機構の藤田耕三理事長は8日、予定していた2030年度末の開業が極めて困難になったと斉藤鉄夫国土交通相に報告した。工事難航が理由で、遅れは数年単位となるとした。国交省は有識者会議で新たな目標時期を検討する方針で、現行の30年度末は撤回する見通しだ。
 藤田氏は記者団の取材に、30年度末が困難な理由として、今年4月から始まった建設作業員の時間外労働の上限規制も挙げた。
 新たな開業時期は「現時点で示すのは技術的に困難。あえて言えば数年単位で遅れる」と表明した。「開業を待望している皆さまに申し訳なく思っており、おわびする」とも述べた。