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投稿者「妨害受けず」 護衛艦撮影、対策不備か


投稿者「妨害受けず」 護衛艦撮影、対策不備か SNSで拡散した、海上自衛隊の護衛艦をドローンで撮影したような動画の一場面(「微博(ウェイボ)」から、共同)
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 海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」をドローンで撮影した可能性の高い動画が交流サイト(SNS)に投稿された問題で、動画を投稿した人物が10日までにSNSを通して取材に応じ、撮影に際して「妨害を受けなかった」と主張した。撮影日時やドローンの発着場所については「詳細は明かせない」と回答した。
 自衛隊は通常、レーダーや操縦用電波の検知でドローンを探知し、無許可飛行と判断すれば電波妨害や捕獲を試みる。投稿者の主張が正しければ、自衛隊の対策に不備があったことになる。
 いずもが停泊していた横須賀基地の岸壁を含め、周辺はドローン規制法で無許可の飛行が禁じられている。投稿者は「注目を集めるために動画を投稿した。禁止されているのは知っていたが、楽しむために危険を冒した」と釈明した。
 投稿者は中国人男性とみられるが明言を避けた上で、撮影後に日本を出て中国にいると説明した。「自衛隊を批判したり国際紛争を誘発したりするつもりはなかった」とし、身の危険を感じているとして謝罪した。