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選挙妨害 複数関与か つばさの党、15回以上も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 衆院東京15区補欠選挙を巡り公選法違反(自由妨害)の疑いで政治団体「つばさの党」の代表ら3人が逮捕された事件で、他にも複数のスタッフが他陣営の選挙活動の妨害に関与した疑いがあることが18日、捜査関係者への取材で分かった。つばさの党が複数陣営に少なくとも15回にわたって選挙活動を妨害した疑いがあることも判明した。
 警視庁捜査2課は複数陣営から被害届を受理しており、逮捕容疑の妨害行為以外も立件を視野に入れ捜査している。逮捕されたつばさの党代表黒川敦彦容疑者(45)や、出馬して落選した幹事長根本良輔容疑者(29)ら3人以外のスタッフについても捜査する方針。
 捜査2課は、大音量で主張を訴えて演説を聞きにくくするなどの行為を5回以上、選挙カーを追尾して交通の便を妨げた行為を10回以上確認。同法違反(自由妨害)に当たるとみている。
 3人は選挙期間中、他陣営への妨害行為を動画投稿サイトのユーチューブなどで配信していた。捜査2課はこれらの行為に複数のスタッフが撮影役や運転手などとして関与したとみており、党ぐるみで妨害行為を繰り返した疑いがある。
 警視庁は3人の認否を明らかにしていないが、いずれも逮捕前の取材に違法性の認識を否定していた。