有料

オランダ兵参加 米文書確認なし 外務省、国会で答弁


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【東京】米軍北部訓練場で実施された米軍の訓練プログラムにオランダ海兵隊員3人が参加していた件について、外務省の宮本新吾参事官は21日の参院外交防衛委員会で「米国との間で事前の文書でのやりとりはしていない」と答弁した。高良鉄美氏(沖縄の風)への答弁。
 2016年には英国海兵隊の将校2人がキャンプ・シュワブ、ハンセンで米海兵隊の訓練に参加したことが報じられたが、その際は事前に文書のやりとりがあった。
 上川陽子外相は同委員会で、今回のオランダ兵の参加を事前に把握していたか問われたが「相手国との関係もあって答えを控える」と答えなかった。
 外務省によると、英国将校の参加は米軍の一員として訓練に参加したため、事前に文書でやりとりし、日米安全保障条約に抵触しないと判断した。外務省は、今回のオランダ兵の行動は「視察」の目的で、訓練自体に参加したわけではなく安保条約上も認められると説明している。
 (明真南斗)