有料

国際賢人会議で AIの影響議論 核軍縮の道筋話し合う


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 核兵器保有国と非保有国の有識者が核軍縮の道筋を話し合う「国際賢人会議」の第4回会合が21日に横浜市で開かれた。22日までの日程で、来年の提言取りまとめに向け、人工知能(AI)のような新興技術が核軍縮に及ぼす影響などを議論し、軍縮分野の専門家や非政府組織(NGO)の代表者とも意見交換した。
 上川陽子外相は会合にビデオメッセージを送り「皆さまの提言は必ず国際社会の機運を高め、核兵器のない世界の実現に向けた歩みにつながる」と期待を寄せた。
 座長の白石隆・熊本県立大特別栄誉教授は今回の会合では新興技術の影響に加え、核兵器保有国、非保有国双方の責任や核拡散防止条約(NPT)を中心とした核軍備管理・不拡散体制のアップデートが議題だと述べた。専門家として21日の会合に出席した日本軍縮学会会長の青木節子・慶応大大学院教授は「核軍縮には関係国の政策立案者の論理、信念、決意、行動が必要だ。世界中の市民に支持されなければならない」と強調した。