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小池氏、3選出馬へ 都知事選 自公と連携も


小池氏、3選出馬へ 都知事選 自公と連携も 小池百合子東京都知事
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東京都の小池百合子知事(71)が、任期満了に伴う6月20日告示、7月7日投開票の都知事選に3選を目指し、無所属で立候補する意向を固めたことが25日、関係者への取材で分かった。2期目最後となる29日開会の都議会定例会で表明することも視野に調整している。既に少子化対策や東京の魅力向上などを盛り込む公約の策定を進めている。
 小池氏は国政復帰が絶えず取り沙汰され、去就が注目されていた。自民、公明両党との関係を深めており、連携を模索するとみられる。小池都政への評価が争点の一つとなり、対決姿勢を強める野党側は候補者選定を急ぐ。
 関係者によると、都内の市長会や区長会の有志が28日に小池氏に出馬を要請する予定。小池氏は2016年、舛添要一氏の辞職に伴う知事選に無所属で出馬し初当選した。当初は都議会自民を「ブラックボックス」と批判し対立したが、近年は接近。24日の定例記者会見では都議会自民について「いろいろな改善をされているし、良い提案なども頂いている」と述べた。
 政治資金パーティー裏金事件で逆風下の自民は、独自候補擁立を見送る方向で調整に入っており、小池氏支援に傾いている。公明は、子育て支援など福祉分野で小池氏と協調路線を取り、前向きに対応を検討する。
 立憲民主党は、都議会で24年度当初予算案に反対するなど対決姿勢を鮮明にしている。対抗馬擁立に向け、共産党や市民団体と協議しており、近く対応を決める見通し。
 都知事選を巡っては、広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)らが立候補を表明している。