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コロナ感染者の 抗体保有60%超


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 厚生労働省は27日、新型コロナの感染によって得られる抗体の保有率が3月時点で初めて60%を超えたとする調査結果を、感染症部会の会合で示した。全国の献血や、民間の検査で残った血液を調べた。高齢になると保有率が低くなる傾向があり、脇田隆字部会長は「高齢者の感染割合は低い」として、主に65歳以上が対象の秋の定期接種の重要性を強調した。
 ワクチン接種ではなく感染によって得られる「抗N抗体」を調べた。3月の保有率は、16~69歳の献血の調査1万8048人分では64・5%。子どもら幅広い年代を含む民間検査の調査3947人分では60・7%だった。
 これまで日本は欧米に比べて抗N抗体の保有率が低いと指摘されていた。米疾病対策センター(CDC)によると、米国では2022年4月発表時点で約58%だった。