自民党の浜田靖一国対委員長は5日、国会会期末を23日に控え、憲法改正よりも法案審議を優先する立場を強調した。岸田文雄首相が掲げる9月までの党総裁任期中の改憲見通しを問われ「今ある法案を全て通す努力を優先すべきだ」と述べた。政治資金規正法改正案の衆院通過は既にずれ込んでいる。立憲民主党が反対する中で憲法の議事進行を強行すれば、悪影響が出かねないと懸念したとみられる。
自民は衆院憲法審査会で、改憲勢力の5党派で「緊急事態時の国会議員の任期延長」を中心に条文案の起草作業開始を打診。立民や共産党は応じていない。自民内には改憲勢力だけで条文化に着手する意見もあるが、石井準一参院国対委員長は4日、「条文案が出てきて法案審査に支障が出ないよう、しっかり対応したい」と説明し、浜田氏と同一歩調を取っている。
有料
「憲法改正より 法案審議優先」 自民・浜田氏
この記事を書いた人
琉球新報朝刊
![Avatar photo](https://ryukyushimpo.jp/uploads/2023/09/favicon-21x21.png)