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平和発信 万国会議で議論へ 知事会見 県議選「辺野古も争点」


平和発信 万国会議で議論へ 知事会見 県議選「辺野古も争点」 記者会見で質問に答える玉城デニー知事=6日午後、県庁(小川昌宏撮影)
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 玉城デニー知事は6日の定例記者会見=写真=で、2024年度の万国津梁会議のテーマとして(1)沖縄の平和(2)多文化共生社会の構築(3)超高齢社会に対応する公共私の連携―に関する会議を設置すると発表した。有識者による議論を重ね、県への提言をまとめる。
 沖縄の平和については、2025年に戦後80年を迎えることを機に、沖縄戦の実相や教訓を次世代に継承するための方策や、沖縄から世界に向けて発信するメッセージについて議論を深めていくという。玉城知事は「(25年は)戦後80年、平和の礎建設から30周年で、県民が一体となって沖縄の平和のあり方について改めて議論する好機と捉えている。平和行政のあり方についても含めて検討する必要がある」とテーマを設定した目的について話した。
 7日告示の県議選については「私としては、県政運営を担う私と志を同じくする候補者を応援していきたい」と述べた。米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題に関しては「それぞれの候補者が自らの考え方で示す公約と併せて、県政全体の重要な課題として県民に訴える重要なテーマの一つだろうと考えている」と話した。 
  (沖田有吾)