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日米韓の海保 初の合同訓練


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 海上保安庁と米沿岸警備隊、韓国海洋警察庁の初の合同訓練が6日、日本海沖で行われた。3機関が5月、連携強化に合意したことを受けた。京都府舞鶴市の北方にある日本の領海外で韓国と米国の貨物船が衝突し、炎上した韓国船から10人が海に飛び込むなどしたと想定。日米韓の約280人が3隻の船やヘリコプターで救助活動に取り組んだ。
 訓練には日本の巡視船「わかさ」、米国の巡視船「ウェイシー」、韓国の警備艦「太平洋(テピョンヤン)16」が参加。米国のヘリが漂流者に見立てた人形をつり上げて日本のわかさの甲板に下ろしたり、わかさのボートで人形に近づき引き上げたりした。
 訓練前日の5日、3機関の船長は報道陣の取材に応じ、わかさの中根正信船長は「連携を深め、救難技術を向上させたい」と意気込んだ。米国と韓国の船長も「互いの船の設備などを知ることができて良かった」「ノウハウを共有していきたい」と語った。