【ワシントン共同】米海軍航空システム司令部のカール・チェビ司令官は12日、下院監視・説明責任委員会小委員会の公聴会で、輸送機オスプレイの全面的な任務再開は2025年半ば以降になると証言した。「安全に影響する可能性がある問題に十分に対処するまで無制限の飛行運用には戻さない」と述べ、安全性への懸念が残っているとの認識を示した。 (22面に関連)
昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で8人が死亡した空軍オスプレイ墜落事故後、米軍はオスプレイの飛行を停止したが今年3月に解除した。AP通信によると限定的な運用となっており、本来の役割である輸送を含めて全ての任務には復帰していない。議員からは「再び事故が起きたらどうするのか。飛行を停止すべきだ」との声が上がった。
チェビ氏は、クラッチの不具合が原因でほかに19件のオスプレイ事故が過去にあったとも説明した。屋久島沖での事故の原因には、オスプレイでそれまで見られなかった「ひどい機材の不具合」だと表現。詳細は明らかにしなかった。公聴会は監視・説明責任委員会の国家安全保障・国境・外交小委員会が開いた。
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オスプレイ 安全性懸念 米下院公聴会 全任務再開、来年以降
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琉球新報朝刊
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