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首里城北殿遺構 埋め戻し保存へ 技術検討委で報告


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 国の首里城復元に向けた技術検討委員会(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)は14日、本年度1回目となる北殿・南殿等ワーキンググループ会議を開催した。北殿遺構の取り扱いなどについて報告があった。
 平成の復元時、北殿の遺構は北殿の土台に当たる基壇側面にあり、外部から見学ができるようになっていた。
 今回の再建で新しい知見に基づいて前回の復元時から建物の構造が変わる。そのため遺構に雨水が流れ込む懸念があることから、保存状態に悪影響を及ぼす可能性が高いとして遺構を埋め戻して保存することとなった。高良委員長は「(遺構を)大事にするからこそ埋め戻す必要がある」と述べ、保存の重要さを強調した。 (與那原采恵)