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国民、小池氏支援で調整 都知事選 衆院選での連携期待


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 国民民主党は7月投開票の東京都知事選で、現職小池百合子知事を支援する方向で調整に入った。次期衆院選での連携に期待し、これまで小池氏と良好な関係を築いてきたことを重視した。共産党が支援する蓮舫参院議員を推せないとの判断もある。小池氏支援を決めた連合東京と連携し、近く正式決定する。複数の関係者が15日、明らかにした。
 一方、自民党も小池氏を支援する方向で、国民民主内には派閥裏金事件の追及を強める中での「共闘」に慎重論もある。関係改善を模索する立憲民主党との溝が広がる可能性もありそうだ。
 榛葉賀津也幹事長は14日の記者会見で、小池氏の都政運営について「子育て政策は特に評価が高い」と強調。有力な支援団体の連合東京が小池氏を支援する方針を固めたことにも触れ「歩調を合わせて態度を決めたい」と述べた。
 立民、共産両党などが支援する蓮舫氏を念頭に「共産と相いれないのは党の基本方針だ」とも語った。
 次期衆院選を巡り東京での議席奪取を重点目標に掲げる国民民主としては、小池氏が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」との関係を維持したいとの思惑がある。
 「非共産」を掲げる連合の方針を踏まえ「連合と足並みがそろっているのは立民ではなく国民民主」(幹部)とアピールする狙いもある。