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都知事選 子育て支援など掲げ 小池・蓮舫氏が公約発表


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)で3選を目指す小池百合子知事(71)と、立候補予定の蓮舫参院議員(56)が18日、それぞれ記者会見し公約を発表した。小池氏は子育て世代の家賃負担の軽減や無痛分娩(ぶんべん)への助成制度新設を掲げた。蓮舫氏は少子化対策や行財政改革、多様性の尊重など7項目にわたる「七つの約束」を示した。
 小池氏は「子育て、教育にお金のかからない東京を目指す」と述べ、現行で第2子から無償化されている保育料について、第1子に拡充する考えを示した。日本のジェンダー・ギャップ(男女格差)指数の世界ランキングは低いとして、女性活躍基本条例制定を目指す。高齢者対策として認知症の専門病院を設けるとした。江戸の文化を世界遺産にする構想も明らかにした。
 蓮舫氏は「若い人が諦めないで済む東京に変えたい」とし、若者世代の収入を増やして生活を安定させることが少子化対策につながると指摘。国と協力して非正規労働者の格差解消に取り組むことや、新たな条例を創設して都と契約する企業に働く人の待遇改善を要請するとした。事業認可した都の対応に批判が出ている明治神宮外苑の再開発は「いったん立ち止まる」と明言した。
 都知事選には他に広島県安芸高田市の石丸伸二前市長(41)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(75)ら50人以上が出馬を予定している。