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西日本のPCB 室蘭受け入れへ 市長が方針表明


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 北海道室蘭市の青山剛市長は21日、人体に有害な高濃度ポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む廃棄物が今後西日本エリアで新たに見つかった場合、同市の処理施設で受け入れると表明した。環境省は2025年度末までに同施設での処理事業を終えるとしており、期限の厳守などが条件だとした。
 同省は今年3月、西日本エリアを受け持ってきた愛知県豊田市、大阪市、北九州市にある関連施設での処理事業を終了。昨年12月と今年6月、室蘭市に受け入れを要請していた。
 在日米軍が保有するPCB廃棄物を巡っては、これまで日本政府が処理を肩代わりしてきた。室蘭市では、米軍分の受け入れに反発が大きく、4月時点で環境省は道や市への持ち込みを否定している。米軍キャンプ・シュワブ内では3月にもPCB含有の蛍光灯用安定器約280キロが見つかっている。