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再エネ拡大、日本26位 120カ国中 世界経済フォーラム


再エネ拡大、日本26位 120カ国中 世界経済フォーラム 各国のエネルギー転換指標ランキング
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 環境に配慮した再生可能エネルギーの拡大や、誰もが入手できるエネルギー供給に向けた世界の動きに進展はあるものの、そのペースは大きく鈍っているとする世界の「エネルギー転換」に関する調査報告書を、国際シンクタンクの世界経済フォーラム(WEF)が23日までにまとめた。
 世界120カ国のエネルギー転換を数値化したランキングではスウェーデンが1位。デンマーク、フィンランドが続き、再エネの導入やエネルギーの効率的利用が進む北欧諸国が上位を占めた。日本は26位とフランスやドイツ、米国、英国などに後れを取っただけでなく、再エネへの投資が進む中国やブラジルより順位が低かった。
 WEFのチームは、脱化石燃料のための再エネ拡大や省エネの進展のほか、各国の政策や投資、公平なエネルギー利用ができているかなど46の指標をもとにエネルギー転換の度合いを数値化。その進展を毎年、評価している。2024年版の世界全体の数値でエネルギー転換に進展はみられたものの、数値の改善幅は22年段階に比べてほぼ4分の1に縮小していた。