韓国・済州島の「済州4・3平和財団」の金鐘旻(キム・ジョンミン)理事長らが24日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、意見交換した。23日の沖縄全戦没者追悼式に参加した金理事長は「追悼式では知事の平和宣言が最も記憶に残った」と話し「韓国内で平和運動をしている団体とも連携し、沖縄の平和への思いを伝えたい」と話した。連携してシンポジウムを開催することなども提案した。
同財団は、済州島で1948年から54年ごろまでにかけて起こった、軍や警察などが島民を虐殺した4・3事件の歴史を記憶するために、平和公園や平和記念館の運営、管理や事件の追加真相調査、犠牲者の追悼事業などを担っている。
2023年に県が地域外交の一環として済州島で開催された「済州フォーラム」に出席したことをきっかけに、前理事長が昨年の沖縄全戦没者追悼式に参加するなど交流が始まった。
玉城知事は「財団との交流を通じて、恒久平和を願う沖縄の心と済州の平和への思いをつなげていきたい」と話した。
(沖田有吾)