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「米側の対応待ちたい」 防衛相 事件把握 時期明かさず 米兵女性暴行


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【東京】県内で米兵による性的暴行事件が相次いで発覚したことを巡り、木原稔防衛相は28日の記者会見で、米軍に求めているとされる「再発防止策」の具体的な内容を問われたが「まずは米側で具体的な再発防止策を検討し、徹底していくことが重要だ。米側の対応をしっかりと待ちたい」と述べるにとどめた。事件を受けた防衛省から米軍への申し入れでは具体的な再発防止策の実施を示していないことが露呈した。

 米兵らの勤務時間外の行動を規制する「リバティー制度」については「米軍内部の規律事項だ」と強調した。

 それぞれの事件を把握した時期や経緯については明らかにしなかった。政府として公表や県への伝達を控えたことについて「捜査当局の判断を前提として対応している」と答えた。

 事件について「極めて遺憾」とし、性犯罪の続発を重く見て、地方協力局長から在日米軍司令官に遺憾の意を伝え、綱紀粛正と再発防止の徹底を申し入れたと明らかにした。

(明真南斗)