有料

横田オスプレイ飛行再開 昨年11月墜落、停止措置


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米軍横田基地(東京都)に配備されている空軍の輸送機CV22オスプレイが2日午前、飛行を再開したことが防衛省や都への取材で分かった。昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で起きた横田配備機の8人死亡墜落事故を受け、米軍は世界中でオスプレイ全機種の飛行を停止。今年3月に停止措置を解除したが、横田配備機の再開時期は未定だった。
 都によると、午前11時ごろに離陸した1機が基地周辺を旋回し、約15分後に戻ったと防衛省北関東防衛局から情報提供があった。横田には6機が展開していたが、事故で5機になっている。
 飛行再開を受け、都は安全対策の徹底や、周辺住民の不安解消のため説明責任を果たすことを同防衛局に申し入れた。
 事故は昨年11月29日に発生。CV22が山口県の岩国基地から沖縄県の嘉手納基地に向かう途中で墜落し、搭乗員8人が死亡した。米軍は今年3月、原因となった部品の不具合を特定したとする一方、詳細を明かさないまま停止措置を解除。海兵隊のMV22は同月14日、沖縄県で飛行を再開した。