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香典額 ラインで協議か 堀井学議員や秘書ら


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党の堀井学衆院議員(比例北海道)の指示を受けた秘書らが、選挙区である北海道9区内の複数の有権者に議員名義の香典を渡した疑惑で、堀井氏や秘書らが香典の金額を決める際、LINE(ライン)のグループチャットで協議した疑いがあることが5日、事務所関係者への取材で分かった。
 事務所ぐるみで違法な寄付が行われた可能性がある。東京地検特捜部もチャットの内容を把握しているとみられ、公選法違反(寄付行為)の疑いで裏付けを進めているもようだ。故人の枕元に飾る枕花を送った疑いがあることも新たに判明した。
 事務所関係者によると、チャットには提供予定の香典の金額について「1万円でいいか」と確認するやりとりなどがあった。インターネット上の予定管理機能も活用し、誰が香典を持っていくかなどの予定が共有されていたとされる。
 「堀井学」と記された香典袋が事務所に用意され、堀井氏が秘書らに対し、地元有権者らに葬儀で1万~数万円の香典を渡すよう指示。事務所内で違法性を複数回指摘されたが、堀井氏は「慣例としてやってきた。いきなりやめることはできない」とし、提供を続けるよう伝えていたという。
 公選法は議員本人が参列した場合を除き、選挙区内で香典を渡すことを禁じているほか、枕花などの物品を提供することも規制している。