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「感謝の気持ち行動に」 沖縄県議会第19代議長に就任した中川京貴(なかがわきょうき)さん<ひと>


「感謝の気持ち行動に」 沖縄県議会第19代議長に就任した中川京貴(なかがわきょうき)さん<ひと>  中川 京貴さん
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県議会第19代議長に就任した。「県民に不利益が及ばないことを大前提に公正公平な立場で議会運営に取り組みたい」と語る。

 嘉手納小から柔道に汗を流し、読谷高校ではレスリング部に所属。インターハイや国民体育大会で活躍して明治大学に進学した。鍛え上げた肉体を武器に、25歳で政治の世界に飛び込んだ。

 元県議で自民党県連会長も務めた西田健次郎氏の秘書として学び、1993年、30歳で嘉手納町議に初当選した。2001年の米同時多発テロの影響で県内でも米軍の訓練が激化、戦闘機墜落など事故も多発した。嘉手納町議会基地対策特別委員長として「安保の見える丘」での抗議集会にも参加した。「米軍へ何度も抗議を繰り返した」と振り返る。

 08年、45歳で県議に初当選。町議時代からのモットーは「感謝の気持ちを行動に示す」と「有言実行」。5期目となった現在もその思いは変わっていない。

 幼少期から動物好き。猫や犬はもちろん。経営する中川牧場で猿やラマ、馬、クジャクにウサギなどさまざまな動物に惜しみない愛を注いできた。動物愛護をライフワークに掲げる。県議となってからも県内の犬猫殺処分の現状を訴え、殺処分ゼロ実現に取り組んできた。

 妻の美恵子さん(61)は嘉手納中の同級生。25歳で結婚して約35年、二人三脚で歩んできた。夫婦水入らずの旅行を計画するものの実現できていない。「これだけ有言実行できてない」と苦笑い。今年こそ「行動に示す」と誓う。

 1962年生まれ。嘉手納町出身。