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副大統領候補バンス氏 白人労働者の 悲哀描き脚光


副大統領候補バンス氏 白人労働者の 悲哀描き脚光 15日、米共和党大会の会場に到着したバンス上院議員=ウィスコンシン州ミルウォーキー(AP=共同)
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 副大統領候補のバンス上院議員は、米中西部オハイオ州の貧困家庭に育ち、白人労働者の悲哀を描いた著書「ヒルビリー・エレジー」がベストセラーとなり脚光を浴びた。かつて批判の矛先を向けたトランプ前大統領の推薦で政界入り。トランプ氏を熱烈に支持する「MAGA(マガ)」の急先鋒(せんぽう)となり、39歳の若さで副大統領候補の座をつかんだ。
 高校卒業後に海兵隊に入隊し、イラクで従軍。除隊後にオハイオ州立大を卒業、エール大法科大学院を修了し、弁護士や投資家として活動した。
 製造業が衰退したラストベルト(さびた工業地帯)の一角で育ち、母親が離婚し薬物・アルコール依存症になるなど不安定な生活を送った。保守強硬派路線を堅持し、ロシアが侵攻するウクライナへの軍事支援継続に「もうたくさんだ」と不満を表明。トランプ氏の「米国第一主義」に共鳴し、トランプ氏側の信望は厚い。