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辺野古移設の是非が争点 佐喜真、桃原氏 事実上の一騎打ちへ 投開票まで1か月 宜野湾市長選 沖縄


辺野古移設の是非が争点 佐喜真、桃原氏 事実上の一騎打ちへ 投開票まで1か月 宜野湾市長選 沖縄 宜野湾市長選で名護市辺野古への移設の是非などが争点となる米軍普天間飛行場=2021年、宜野湾市
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

 【宜野湾】9月8日投開票の宜野湾市長選まで8日で残り1カ月となった。いずれも無所属で、保守系選考委が擁立した元市長の佐喜真淳氏(59)=自民推薦=と、「オール沖縄」陣営が擁立した新人で市議の桃原功氏(65)=立民、共産、社民推薦=の2人による事実上の一騎打ちとなりそうだ。松川正則宜野湾市長の急逝に伴う想定外の短期決戦で、両陣営とも選挙態勢の構築を進めている。

 宜野湾市長選は米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設という沖縄の最重要課題が争点となっており、県内の首長選でもひときわ高い注目を集める。

 佐喜真氏と桃原氏はともに市の中心部に位置する米軍普天間飛行場の「一日も早い返還」を最重要政策に位置づける。その上で普天間飛行場の名護市辺野古移設について、佐喜真氏は容認、桃原氏は反対と両者の姿勢は異なる。辺野古移設の是非や返還までの手法が争点となる。

           桃原功氏             佐喜真淳氏

 佐喜真氏は自身が後継指名して当選した松川市長の政策を評価し、「素晴らしい事業をした松川市政の流れを止めてはいけない。バトンをつないでいく」と訴える。推薦を決めた自民のほか、各経済関係団体や公明からの支援を得る予定だ。

 桃原氏は松川市政が進めた西普天間住宅地区の跡地整備などは評価する一方、基地問題への取り組みは弱かったとして「市民に寄り添う姿勢を推進する」と訴える。推薦を決めた3党のほか、連合沖縄や社大からの支援を得る予定だ。

 2人のほかに無所属新人の比嘉隆氏(47)も9日に出馬を表明する予定だ。 

(梅田正覚)