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「国民は目を覚まして」 オール沖縄共同代表・稲嶺進氏 宜野湾・県民大集会


「国民は目を覚まして」 オール沖縄共同代表・稲嶺進氏 宜野湾・県民大集会 稲嶺 進氏(オール沖縄共同代表)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 米兵による性暴力や住宅地上空をわが物顔で飛び回るオスプレイに強く抗議した。宜野湾市内で10日に開かれた「『欠陥機オスプレイの飛行停止と普天間飛行場の閉鎖・返還』を求め『米兵の少女暴行と政府による事件隠ぺい』を糾弾する8・10県民大集会」には、主催者発表で約2500人が参加。登壇者らは、口々に県民の「人間の尊厳」が軽視され、過重な基地負担が軽減されない状況に怒りの声を上げた。

 相次ぐ米軍関係の犯罪の発覚に怒りにもえる日々だ。少女暴行事件は昨年12月に起こったのに6カ月以上も公表されず、情報隠しが発覚した。

 まさに植民地と言わざるを得ない。日米同盟を高らかにうたう一方で宗主国アメリカの機嫌をうかがい、国民を守らない政府。独立国家、民主主義国家と言えない。恥ずかしい限りだ。こんなぶざまな姿に国民よ、目を覚ませ、現実を直視せよ。そして一緒に考えてほしいと訴えたい。

 辺野古新基地建設では知事の権限を取り上げて代執行を強行し、大浦湾側の工事に着手したが、そこには軟弱地盤が立ちはだかっている。自然が自らの生存権を主張しているようだ。それでも政府は工事を進める。このような現状が続いているからこそ県民は抗議行動をするしかない。