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沖縄の米海兵隊、沿岸兵たん大隊を発足 残り2部隊も2025年9月までに 


沖縄の米海兵隊、沿岸兵たん大隊を発足 残り2部隊も2025年9月までに  第12沿岸兵たん大隊の旗を掲げる海兵隊員ら=3日、金武町の米軍キャンプ・ハンセン
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 在沖米海兵隊は3日、従来の第12戦闘兵たん大隊を改編した第12沿岸兵たん大隊(12LLB)の発足式典を金武町のキャンプ・ハンセンで開いた。昨年立ち上げた第12海兵沿岸連隊(12MLR)のもとで、兵たんなどを支援する。

 式典後、記者団の取材に応じた12MLR司令官のピーター・エルトリングハム大佐は、MLRの構成要素となる残り2部隊も米会計年度の本年度内(来年9月まで)に発足するとの見通しを示した。

 MLRは小規模な部隊を分散させて離島などに臨時の拠点を設けて戦う作戦構想「遠征前方基地作戦(EABO)」の中核部隊。在沖米海兵隊が昨年、第12海兵連隊を改編する形でキャンプ・ハンセンで発足させていた。

 LLBの発足によって在沖米海兵隊全体の人数は変わらないというが、部隊の拠点をキャンプ・フォスターからハンセンに移すことになる。

 MLRを構成する残り2部隊は、対艦ミサイルを扱う「沿岸戦闘団」、対空ミサイルを扱う「沿岸防空大隊」。

 エルトリングハム大佐は大隊の発足について「12MLRの継続的な進化にとって重要な節目であり、インド太平洋地域の平和と安定に対する米国のコミットメントを強化する」と強調。10月下旬に始まる日米共同統合演習「キーン・ソード」などあらゆる訓練を通じて陸自との統合を促進していくとした。

 (知念征尚)