有料

PFAS対策に3億円 普天間飛行場、格納庫の補修工事 日本側が費用負担 沖縄


PFAS対策に3億円 普天間飛行場、格納庫の補修工事 日本側が費用負担 沖縄 沖縄防衛局(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 米軍普天間飛行場で本年度、有機フッ素化合物(PFAS)対策として約3億1700万円をかけて格納庫の補修工事が行われることが7日、沖縄防衛局への取材で分かった。日本側が費用を支出する。普天間飛行場内のPFAS対策を巡っては日本側負担で実施する状態が続いている。

 2021年度に格納庫地下貯水槽に残った汚染水の処理費として約9400万円が支出されたほか、22年度にも格納庫の補修費として約1億7600万円が発注されている。今回の分を合わせて計5億8700万円となった。

 防衛局は日本側が負担する理由について、老朽化が進む施設の補修事業の一環であり、格納庫の地下貯水槽への雨水の流入を防ぐため緊急に措置が必要と判断したと説明。米軍再編関係費として支出したとしている。

 21年に普天間飛行場から米軍がPFASを含む汚染水を県内の公共下水道に一部放出した際、残る未処理の汚染水を日本側が引き取って処分することや、格納庫の補修を日本の費用負担で行うことを決めていた。