米軍のKC130輸送機が13日、新石垣空港に着陸した。23日から始まる日米共同統合演習「キーン・ソード」を前に、人員や高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を輸送するためで、米軍機が訓練で新石垣空港を使うのは極めて異例。県は緊急時以外の米軍機による民間空港の使用を自粛するよう求めている。
13日午前、新石垣空港に米海兵隊の輸送機KC130が着陸し、ハイマースを降ろした。ハイマースはその後、陸上自衛隊の石垣駐屯地に運び込まれた。
車両と一体となった発射機からロケット弾などを撃つハイマースは、機動性の高さが特徴。米軍から供与を受けたウクライナ軍が、ロシアの侵攻に対して使用したことなどでも知られる。
玉城デニー知事は記者団の取材に対して「訓練に乗じて、定期的に配備する方向に持って行くことは絶対に認めることはできない。引き続き、訓練の状況も含めて注視していきたい」と話した。
(沖田有吾、福田修平)