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中城湾港に自衛隊車両が陸揚げ 日米統合演習、市民ら軍事化抗議


中城湾港に自衛隊車両が陸揚げ 日米統合演習、市民ら軍事化抗議 船から陸揚げされる自衛隊の車両=18日午後1時58分、沖縄市の中城湾港(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 梅田 正覚

 日米共同統合演習「キーン・ソード25」の一環で、18日午後、中城湾港に自衛隊のチャーター船が寄港し、船内から車両や人員が陸揚げされる様子が確認された。現場周辺に市民ら約10人が集まり、「南西諸島の軍事化に反対する」などと抗議した。自衛隊車両は港から出て、各基地へ向かった。

 防衛省がチャーターした民間船舶(PFI船)「はくおう」は18日午後1時15分ごろに中城湾港の西埠頭(ふとう)に接岸した。同56分から車両約15台が陸揚げされる様子が確認された。

 抗議に駆けつけたミサイル配備から命を守るうるま市民の会の大城博さん(77)は「自衛隊車両が公道を走り、徐々に軍事化に慣らされている。次第に戦争へ向かっていっており、止めないといけない」と語った。

 一方、キーン・ソード25の一環で、米軍は18日午前11時から正午の間、うるま市の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施する予定だったが、確認されなかった。米連邦航空局の航空情報(ノータム)によると、22日午前11時から午後5時の間も同水域で降下訓練の予定がある。

 (梅田正覚)