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陸自オスプレイが新石垣空港に飛来 キーン・ソード、市民ら「中止せよ」


陸自オスプレイが新石垣空港に飛来 キーン・ソード、市民ら「中止せよ」 日米共同統合演習「キーン・ソード25」で、新石垣空港に飛来した陸自のオスプレイ=25日午後1時41分ごろ、新石垣空港
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日米最大規模の実動演習となる日米共同統合演習「キーン・ソード25」の一環で、陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイが25日午後、新石垣空港に着陸した。オスプレイは那覇基地から飛来し、再び那覇基地に戻った。前線と県外病院をつなぐ「沖縄医療拠点」である自衛隊那覇病院に石垣島で負傷した自衛官や米兵を運ぶ訓練をした。空港周辺では市民が「民間空港の軍事利用反対」と抗議の声を上げた。

 オスプレイは午後1時10分ごろ着陸した。機体から降りた自衛隊員らは、負傷者役の隊員や米兵を担架に乗せ、機体内に運び込んだ。現場周辺では市民がマイクを握り「キーン・ソードを中止せよ」「私たちは平和で安心してこの島に暮らし続けたい」などと訴えた。

 陸自のオスプレイはは、2023年10月に日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」に参加するため新石垣空港に飛来。これが県内への初飛来だった。

 27、28日に石垣港で予定されていた、りゅうせきの油槽所を使用した海上自衛隊の油槽船との燃料補給を検証する計画は中止となった。関係者によると、地元の関係機関への説明に不十分な点があって反発を受けたためという。船舶の接岸のみ実施する予定だったが、それについても台風接近を理由に取りやめた。

 (照屋大哲、明真南斗)