大型チヌが次々に揚がる


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『1カ月以上早く50センチオーバーの大型チヌ釣れだす』
 今冬の寒さが海の魚にも影響があるのか? 例年2月ごろに最も良く釣れる大型チヌが新春早々各地で釣れだし、乗っ込み期が早くなったのではと釣り人の話題となっている。大型チヌが集中的に釣れるのは水温が最も低くなる2月ごろ、産卵期のチヌは大宜味沖の深場から屋我地周辺の岸近くに接近し朝夕の満潮時には浅場、干潮時には深場へと移動する。特に水深20メートル前後の羽地内海の水路は産卵前の乗っ込みチヌのたまり場所である。

 ○ウキ釣りで55・1センチ、3・4キロのチヌ、羽地内海。浦添市の清水寛さん、風が強かった1月2日、水深20メートルの深場でハリス1・7号のウキ釣りで下げ潮の午後1時ごろに特大チヌを釣り揚げた。太ってはいるが卵はまだ小さかった、他に中型チヌ、ガクガク、アーガイなど。(熱田つりぐ)

 ○打ち込み釣りで55・2センチ、3・04キロ、屋我地。1月7日那覇市の新崎勉さん、水深2メートルの浅場、ハリス4号打ち込み釣り、エサはカニと島ミミズを使用、サオは2本、午前6時半ごろ40センチ級を2匹、11時半ごろ55・2センチがヒットした。いずれも島ミミズのエサで釣れていた。(マンモス小禄)

 ○立ち込み釣り名手・野村悦一さん、ハリス1・5号で55・4センチ、2・8キロのチヌ。大宜味海岸、1月7日、スタート時は30センチ級、続いて40センチ級が釣れ、潮が下げから上げに入った午後9時10分ごろ大型がヒットした、その後2度大きなアタリがあった。(シーランド宜野湾)

 ○打ち込み釣り、津波海岸で51・5センチ、48・3センチ、37・5センチのチヌ。1月7日、ハリス6号、カニのエサで平良さんの釣果。(マンモス小禄)

『今年のチヌは楽しいぞ』
 55センチオーバー3匹とは今年のチヌは大型、釣れた場所、潮、卵の状況から産卵はまだまだのよう。2月中旬のピークまで、大釣りが楽しめそうだ。
 〈釣り入門コース〉蛍光ピンクのぶらボールで初めての人でも99・9%魚が釣れる。
 〈寒くなると、小さい魚は風が当たらない暖かくてエサが豊富で大きな魚がいないテトラの下に集まるが、狭いテトラの間に独特の仕掛けを下ろして釣る方法〉釣れる地形は限られるが、この日の泡瀬一文字のテスト釣りでは大成功、その後何度テストしても釣果ゼロはない。釣り方は簡単。980円の短いサオに仕掛けはぶらボール1個(100円ぐらい)をつけ、エサは半分に切ったキビナゴか小さなイカの切り身をつけてテトラの間の狭いすき間に下ろすと「ビビッー」とくる。この日のテストではフカセのベテランがチヌ1匹釣る間に初心者がイシモチ(リュウキュウヤライイシモチ)を15匹ぐらいと数釣りした。季節によってイシミーバイやヤマトビなども釣れる。
 仕掛けは、「がまかつ」の新製品、ぶらボール、釣具店で取り寄せてもらう。3個入り250円。
 フィッシング沖縄社・城一人098(933)2073、メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)手作りウキで釣った55・1センチのチヌと清水さん
(2)浅場で釣った55・2センチと新崎さん
(3)立ち込み釣りで釣った55・4センチと野村さん
(4)テトラのすき間に仕掛けを下ろして釣る穴釣り=泡瀬一文字
(5)ベテランがチヌ1匹、初心者が釣ったイシモチなど17匹=泡瀬一文字