立法院(国会)の林耘生議員は16日、「池上米」や「古坑コーヒー」など、台湾の農産物の有名ブランドの多くが、中国ですでに商標登録されており、今後大陸に農産物を輸出する際の大きな障害になりかねないと指摘した。中には12年前に登録されているものもあった。
林議員によると、中国で登録されている台湾の地名の商標は、地名とは全く無関係の商品を販売している例もあるが、米の名産地「池上」の名で米を販売している業者などは、明らかに台湾からの“舶来品”を装ったもので、文字も台湾風の古い字体を使うなど悪質だとしている。
WTOの規定では、取扱商品の生産地ではない地名を商標として登録することを禁じているが、台湾と中国政府の協議がいまだ実現していないため、野放しの状態になっている。
台湾政府は今提訴も視野に入れて、検討する方針だ。