桜の季節は大型期待


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 桜が咲くとチヌが釣れる。29日は旧暦の1月1日の大潮で冬の釣りのトップブランド、屋我地の大型チヌの乗っ込みである。
 大雪の本土では想像できない手袋不要の冬の沖縄の夜釣り、釣れる魚は本土でも人気のチヌ、グレ、コチ、イシガキダイ、キス、フエフキダイなどの大型が釣れる季節で、中でもチヌ、グレ、コチなどの記録物は夜にヒットが多い。

《今週末の魚種別の狙い時刻》
 ○カーエー狙いは辺土名などの深場の漁港は午前零時前後が時合い、昼の浅場は13時前後。
 ○冬のタマンは一発大型70センチオーバーが多いが、午前4時ごろから夜明けに集中的にヒットする。
 ○今年のグレは深夜の上げ潮時にヒットが多く、例年より40センチオーバーが多く期待できる。
 ○冬の漁港の大物コチ。初心者でも生きた小魚やエビなどをエサにすると釣れる。昼でも朝夕でも打ち込み釣りで狙える。釣り場は名護、屋慶名、糸満漁港など。
 ○夜釣りでキスの記録物を狙う。石川野球場裏の防波堤は車が横付けできるが、昼間は人が多いので夜に遠投する。餌は島ミミズか活きエビ。
 ○50センチオーバーのチヌ狙いは屋我地、塩屋湾、泡瀬一文字など。北風が無ければ深夜のハンビー海岸の立ち込み釣りも確率が高い。

《釣れる、釣れないは水温より風向き》
 21日、南部の当添漁港から与那原にかけての深場では30センチ前後のグルクマが入れ食いしていた。ウキ下はサオ2本分くらいと底近くを狙うが、この日は魚の食い付きがよく、ウキ下5メートルぐらいで釣れていた。翌日の22日も午前中は好調で40匹近く釣った人もいたが、午後になり北から北東に風向きが変わるとピタリと食いが止まった。冬の釣りは変化する風向きとの勝負でもある。釣れた場所と風向きはメモしておこう。

『各地の釣果』
 ○冬はグルクンより数が釣れるホワイトビーチ沖のガチュン釣り。風が強くて沖に出られない日の穴場。22日、泡瀬漁港から開興丸で出た島袋譲二さんは4号サビキでガチュンの入れ食い、天秤仕掛けではイジュキンなどを釣った。(マンモス泡瀬)
 ○辺戸クイシで深夜に大型グレ。19日、上原光さんはフカセ釣りで50センチ級をバラした後の午前3時すぎ42センチの尾長グレをゲットした。ほかにも40センチのタマンなど。(サンノリー2)
 ○サオを買った日に54・5センチのイラブチャーがヒット。17日、那覇一文字で久高友寿さんはフカセ釣りでうれしい一発。サオはNEW BB XT1・2号53。(マンモス小禄)
 ○慶良間、奥武6番でのフカセ釣りでカツオにイスズミ。23日、秋田真吾さんの釣果。道糸、ハリス4号のフカセ釣り。(サンノリー2)
 ○宜野座海岸でシルイチャーの数釣り。21日、大嶺新也さんの釣果。(サンノリー北谷)
 ○夢咲公園で41センチのミーバイ。19日夜釣りで西原正敏さんの釣果。(米吉)
 《お知らせ》13日掲載の“ぶらボール仕掛け”はマンモスに入荷しています。
 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)ホワイトビーチ沖の船からのガチュン、釣り人は島袋さん
(2)午前3時すぎにヒットしたクイシのグレと上原さん
(3)買ったサオでその日に大物を釣った久高さん
(4)奥武6番のフカセで53・6センチのイスズミを釣った南十人海&沖縄GFGの秋田さん
(5)宜野座海岸で大嶺さんのイカ釣果
(6)夢咲公園で釣った西原さんのミーバイ