【中国時報】家書コンに204点応募 外省台湾人協会


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 外省台湾人協会などは先ごろ、大陸への帰省開放20周年を記念し「退役軍人と外省人のための家書コンテスト」を開催した。
 外省第1世代から第3世代まで、204点の作品が集まった。
 応募者の最年少は25歳で、最高齢は89歳。過半数が70歳を超えた退役軍人だった。作品には、長い隔絶の後、再会した家族との葛藤(かっとう)や、家族と離れ、台湾で暮らす外省第1世代の孤独など、身近な体験が描き出されていた。

 父親の里帰りをテーマにした入賞作品「記憶の中の地図」には、故郷を久しく離れた上、認知症も発症した父親が、自分の父親を見るなり、言葉もなく立ちつくす様子や、それを慰める高齢の祖父の姿が、生き生きと描かれていた。
 大会関係者は、家族への手紙はいわゆる歴史書とは異なるが、これも時代を描く歴史の一部として大切にしていきたいと述べた。