【中国時報】取材許可証を廃止 台北国際空港


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 蘇貞昌行政院長(首相)は21日、各メディアに対して発行していた台北国際飛行場の取材許可証を3月1日から廃止することを明らかにした。蘇院長は、国の玄関である国際空港の管理のためで、報道の自由を制限することにはならないと強調した。
 これに対し、空港記者クラブは、取材許可証は戒厳令下でも発行されてきた。報道の自由の侵害にほかならないと強く抗議。野党立法委員(国会議員)も政府の方針に疑問を呈している。
 中国時報の記者が一昨年、搭乗口付近を歩いていたところ、国家安全委員会の邱義仁委員長に遭遇し、出国日程が公になった件やエルトン・ジョンが来台した際、取材記者と口論になるなど、メディアが空港内に常駐していることで、国家の安全に支障を来し、国家のイメージを損ねると判断したものだとみられている。