台湾大学の江文瑜教授は先ごろ、台湾語の歌謡曲は「悲恋」や「片思い」という内容の歌が6割近くを占めているとの統計結果を発表した。次いで「酒」「ダンス」「不運」「耐えること」などが多く登場するとしている。
この統計は、CDアルバム「懐かしの台湾語歌謡」に収録されている1068曲を対象としたもの。統計結果について、江教授は「長い間抑圧され続けた台湾人に共通する潜在意識が、一種のトラウマとして表現されたものだ」と分析している。
一方、2000年以降の新しい傾向として「少年台湾」などの曲に見られるような、明るく前向きな歌の出現も指摘しており、「海上の島」に描かれる「笑顔」や「ユートピア」などの表現に、心の“傷”が次第に癒やされ、新たな台湾語歌謡文化を生みだそうとする意思が認められるともしている。
【中国時報】悲しい歌が多い?歌謡曲に抑圧の潜在意識
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琉球新報社
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