【中国時報】陳総統が昨年大陸に密使派遣 会談は決裂


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 前大陸委員会主任委員で、国民党の蘇起立法委員(国会議員)は2月22日、昨年の下半期、陳総統が大陸に密使を送り、中国政府高官と意見交換をしていたことを明らかにした。中国の陳政権への不信感は強く、会談は決裂している。蘇委員がアメリカや中国など異なるルートから得た情報によると、密使は中国との対話を迫る米政府の意向を受けて派遣されたもの。
中国側に「両岸統合論」や「EU方式」などの方向性を提示したが、全く合意は得られなかった。
 密使の氏名は明らかにされていないが、政府上層部で国家安全関連の職務に就き、過去2年以内に離職している政務官は、現在台湾大学教授の陳明通氏のみ。2004年には厦門や北京を訪問し、中国政府の台湾関連機関と接触していることも明らかになっているため、密使は陳教授ではないかとみられている。