【中国時報】軍の極秘文書流出 軍人対象ヤミ金融が所有


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 台中地方検察署は1月末、軍人対象のヤミ金融の取りたてにからむ暴力事件で、23人を逮捕した。先ごろ、押収した書類の調査を進めた結果、軍内の人事や緊急招集人員の名簿など、多くの極秘文書をヤミ金融業者が所有していることが分かった。

 発見されたのは、戦闘機の「作戦緊急召喚人員名簿」や海軍の哨戒艇搭乗人員名簿、各漁港のレーダーや人員の配置図など多数。捜査当局では、流出したのは一部だとしているが、ヤミ金融の軍に対する浸透の度合いに関しては、掌握できたのは「氷山の一角」とみている。
 容疑者の一人で元戦闘機パイロットの黄立州容疑者は、ギャンブルで多額の借金をつくり、除隊。犯罪集団に吸収され、軍内部との連絡役を務めていた。
 捜査当局では、ヤミ金融組織が軍の機密文書を所有していた原因や目的などについて、捜査を進めている。