【中国時報】「台湾では外国人労働者を虐待」 米国が非難


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 米国務省は8日、2005年度の「世界人権報告」を発表し、台湾ではおおむね人権が尊重されているものの、汚職や女性差別と女性に対する暴力、人身売買など問題も少なくないと指摘した。特に外国人労働者への虐待には、多くの紙面を割いている。
 外国人労働者虐待の実態としては、昨年高雄で発生した暴動を挙げ、ほとんど貯蓄ができないほどの過酷な搾取に対する不満が爆発したものと分析。仲介者の搾取はひどく、賃金の3分の2近くをピンはねした例もあるとしている。
 また、政府新聞局に関する指摘も各所に見られ、インターネットや平面媒体には言論の自由が保障されているとする一方、昨年ケーブルテレビの7つのチャンネルの認可が取り消しを受け、廃止に追い込まれた件などには「電波媒体に対する政治的圧力が認められる」ともしている。