【中国時報】馬氏、米国で講演 統一綱領廃棄批判


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 米訪問中の馬英九国民党主席はニューヨーク時間の20日午後、外交関係委員会に招かれて講演し、陳水扁総統の統一綱領廃棄を批判するとともに「台湾の独立運動は消滅の傾向にある」と語った。
 馬主席は、統一綱領の廃止など、陳総統の近年の政策は、台湾海峡の安定を望む世界の潮流に反し、中国を刺激するばかりで、台湾の外交的孤立を加速させていると批判。ボストン大学のロス教授が発表した論文を引用し、この失策がむしろ台湾独立の可能性を低下させているとも語った。
 また、中国の反国家分裂法の制定で、台湾には海外からの同情が集まったが、統一綱領の廃止で状況は一転。中台いずれの策も一方的で問題の解決にはならず、国際的にも通用しないと強く批判。国民党は、米政府同様、中台の現状維持を望んでいると、党の立場を強調した。