最高のシーズン到来


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 あすから4月! 沖縄の海は春を感じることなく、太陽が顔を見せると一気に夏に突入する。チヌやガラサーが好む21度前後の水温が4月に入ると23度に上昇、食い渋っていたカーエーも活発にエサを追い、カツオの回遊も多くなる。下旬には近海を回遊していた鯨が北上を始め伊平屋、伊是名では少し遅れてチヌ、カーエー、タマンの狙い時。荒磯のアーラミーバイや大型ガーラに続いて、船釣りのグルクンやパヤオのマグロに最高な25度、水温が上昇して最高の釣りシーズンを迎える。

☆当たり年・絶好調タマンと気になる絶不調のキス

 3月から絶好調続きタマン、多い日は18匹から30匹釣れる那覇一文字。10人サオを出せば5匹は釣れる。ゴールデンウイークまでは釣れそう。18日には76センチ、6・1キロの大型も釣れている。(大洋レジャー宮城盛正社長)
 ここ数年釣果が激減しているのがキス、釣る人が少ないからか? 魚が少なくなったのか? 気味が悪いほど。唯一釣っているのは中城湾港での金城さんぐらい。熱田漁港前の一文字や、具志川海岸、名所羽地内海など27センチ前後を1人で20匹などの昔の夢をもう一度期待したいものだ。

《各地の釣果》

 ◎年間記録当確? 58センチのチヌ、26日、名護市の島袋勝也さん、屋我地前垣の水路は少し食いが落ちていると聞き湧川の水路を狙った。朝9時から立ち込み釣りでスタート、昼前の潮止まりで唯一のヒットがこの大物。仕掛けはチヌ竿2号、道糸3・5号、ハリス2・5号、負荷1・5号の棒ウキで棚は水深5~8メートル。(ステップ名護)

 ◎本部山川漁港で今年2匹目46センチのガラサーミーバイ。那覇一文字は釣り人が多いので山川漁港を狙ったと言う、うるま市の徳原良彦さんの釣果。19日午前11時ごろ、ポイントは長い防波堤の先端。この日のアタリは2度あった。(マンモス泡瀬)

 ◎泡瀬一文字に大型カーエーの群れ接近中。藻が主食のカーエー、モズクの養殖が多くなってから魚の数も多くなり、釣り人は大喜びしているが、この魚の回遊とモズクの成長と関係がありそう。特にモズクの新芽が大好きでこの季節は防波堤近くに接近しないといわれている。25日、泡瀬一文字2番内側で40・4センチと40センチのカーエー、他に4回大きなアタリをバラしたという。(熱田つりぐ)

〈船釣り〉グルクン釣りに始まり深海釣りに終わるといわれるほど釣果が安定するシチューマチなどの深海釣り。ときどき外道の高級魚が釣れる。18日、与根漁港から海峡丸(大城船長)でルカン沖に出た桃原成雄さん、5・8キロのミーバイをゲット、その他シチューマチなど15キロ。(シーメイト)
 ◎26日、ブルーウェーブ(照屋船長)で糸満沖の深海釣りに出た中川和宜さん、外道に66センチのアマクチシルイユーを釣った。他にシチューマチ、シーヌクァーなど1人で10匹以上の釣果。(マンモス曙)

 フィッシング沖縄社・城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)ゴールデンウイークまで好調続くタマン(大洋レジャーの宮城社長)
(2)チヌ年間記録当確の58センチと島袋さん
(3)本部山川漁港のガラサーミーバイと徳原さん
(4)泡瀬一文字にカーエーの群れ接近中!
(5)深海釣りで外道のミーバイを釣った桃原さん
(6)深海釣りでアマクチシルイユー(サザナミダイ)を釣った中川さん