【中国時報】「金銀紙」焼却代行実施へ 清明節で台北市が初


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 台北市では今年の清明節に初めて「金銀紙」(紙銭)の焼却代行サービスを行う。専用の袋5万枚を市内3カ所の墓地や納骨堂に用意し、祖先供養のため、墓で燃やしていた金銀紙をまとめて、市のごみ焼却場で燃やすというサービスだ。
 毎年清明節には、約10万人が墓参りに訪れ、墓地にある金銀紙専用の焼却炉は非常に混雑する。2年前には、過熱した焼却炉が倒壊する事故も発生。親が目を離した間に、子供が焼却炉に触れて、やけどを負う事故も起きていた。
 金銀紙を燃やすことを禁止することも考慮されたが、伝統的な習慣であり、禁止は難しいと市政府では判断。一括して焼却するサービスの実施を決めた。「一括して焼いては、ちゃんと先祖に届くか不安」という市民の声を反映し、専用の袋には、亡くなった方の名前を書く欄も設けられている。