葉桜の季節迎えるチヌ


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 年に一度花をつける桜と同じように、周年釣れる魚種が多い沖縄の釣魚の中ではチヌは、数少ない釣期が明確な魚である。4月は産卵を済ませた乗っ込みチヌが外海に移動する季節で2日、那覇市の新垣進さんが屋我地のイカダで釣った52センチのチンシラーと45センチのチバーはいずれも卵を持っていたが(マンモス曙)、9日、園田茂一さんが屋我地の水路で釣った52・5センチと51・5センチのチヌは産卵後で腹はぺしゃんこであった(マンモス泡瀬)。そろそろ屋我地のチヌも葉桜の季節に入るようだ。

◎ブーゲンビレアのように周年釣れるミーバイの仲間 年に4度花が咲くという人もいるブーゲンビレアと同じようにミーバイの仲間も年に4、5回荒食いする季節がある。県内唯一、磯釣りでカジキが釣れた残波岬灯台右側の岩場で読谷村の金城修さんが全長93センチ、11・2キロのアカジンを釣った。(海洋レジャー用品センター)

◎ハリスを0・8号と細くすると居着きのミジュンが釣れる本部新港 真っ黒に群れている時のミジュンは網でも捕れるが、居着きの常駐しているミジュンは細いサビキ仕掛けでイカ釣りのようにキャストを繰り返して釣る。サオはチヌサオのような軟らかなサオ、オモリは5号前後にサビキは0・8号ぐらいの細いミジュン用サビキ、マキエも餌も不要。朝夕は食いが良い。ときどき大きな魚が仕掛けを食い切る。(8日の本部新港)

◎玉城奥武島漁港の数釣り 北谷町の知念幸治さんと石垣永人さん、2日に本島南部をドライブフィッシング、初めての奥武島左側の漁港でサオを出した。
 知念さんがハリス1・5号の6本バリのサビキ仕掛けで魚を集め、石垣さんが隣でウキ釣りをした。本命はカーエー狙いだったがサビキ仕掛けにいろんな魚が釣れた。水深は3|5メートル(サンノリー北谷)。

◎天然のタイの仲間フカヤーマジク(和名 キビレアカレンコ)釣り体験 沖縄で釣れるピンク色をしたタイの仲間はフカヤーマジクとヨナバルマジク(和名 タイワンダイ)が知られている。本部半島の瀬底島と水納島の中間にある水深200メートルのフカヤーマジクのポイントで4日、もとぶつりぐの仲村一茂さんが釣り船ブルーバネッサでテスト釣り、1時間半ほどで36センチオーバーのきれいなタイを釣った。
 水深があるので電動リールを使用する。貸しサオ、仕掛けもあるので初心者はもとぶつりぐに問い合わす。0980(47)4495。

 ☆今週末15(土)16(日)は潮干狩りのベストタイム。正午から16時ごろまで。最も潮が引くのは15日は14時11分で潮位10センチ。16日は14時42分で潮位8センチ。(那覇港基準)

 フィッシング沖縄社 城一人 098(933)2073 メールfishing@ii-okinawa.ne.jp

【写真説明】上から
(1)2日に釣れたチヌは卵を持っていた。釣り人は新垣さん
(2)9日に釣れたチヌは産卵後で腹がぺしゃんこだった。釣り人は園田さん
(3)ブーゲンビレアのように周年釣れるミーバイと金城さん
(4)ミジュンが釣れた本部新港赤灯台付近
(5)奥武島漁港でも五目釣り、知念さん(左)と石垣さん(右)
(6)周年釣れる沖縄のタイ(フカヤーマジク)と仲村さん